防寒対策 その2:でもまだ寒い!
登山において体を冷やさないことはマスト要件ですが、登山初心者にありがちな防寒アイテムの不足として意外にも手袋が挙げられます。登山中は歩いているので体温維持できますが、ご来光待ちはじっとしているしかありません。そんな中、最初に体温が逃げていくのは手・指先です。ぼくは最低でも下写真の3つを持っていきます。
左:ウールインナー 中:薄手の防水透湿性素材 右:防寒性のある中綿入り防水透湿性素材(GORE-TEX)
ウールインナー
ウールインナーは最優先に揃えるものではありませんが、ちょっと寒いなと感じたら手袋に重ねて着用します。小さいながらレイヤリングの保温効果でずいぶん暖かくなる頼もしい存在です。
薄手グローブはメインアイテム
薄手の防水透湿性素材グローブはメインアイテムです。小雨や通り雨の時に着用するほか、風が強い時に着用して体温が逃げるのを防ぎます。また、メインアイテムになるものは手のひら側に革素材を使っているものをおすすめします。時々出くわす岩場でグリップ感があるのと長く使っても破れることがないからです。登山中の着用率が一番高いアイテムなので、しっかりと試着してサイズ感・グリップ感など確認したいものです。
真冬の防寒対策を!
はじめに書いたように富士山登山の場合、真冬の防寒対策が必要です。となると中綿入りで保温性のある手袋(写真右)は最低限でも必要になり、冬山登山用のオーバーグローブ(写真左)・オーバーミトンがあっても過剰ではありません。特に撮影目的の場合、寒いと撮る気すら起きなくなるので、寒くなる前にオーバーグローブを着用するようにしています。
紫外線対策は疲労軽減に
ほかにあったらいいなというものですが、標高の高いところで紫外線量は痛いくらいですので、通気性のいいグローブがあると日焼け防止になるだけでなく、通気性の良いものは涼しいので疲労度にも差が出てきます。ぼくは通気性と岩場のグリップに加え、虫除け効果のあるSCORON(スコーロン)素材のものを使っています。
こんなに寒いとは思わなかった!
登山に同行するたびに「こんなに寒いとは思わなかった!」と耳にします。前もって体感温度は氷点下だと伝えても、あまりに薄着の人もいます。
「登山力」とは?
登山と聞いて「大変そう」とか「絶景」とか想像することは人によって様々ですが、「登山力」という尺度があるとすれば、その人の想像力だと思っています。あらかじめ仕入れた情報の中でどれだけのことをイメージして備えられるか?なのではないかと感じています。
これがすべてではないですが、防寒の記事だけでも思ったより長くなってしまいました。富士山登山で知っていて欲しいポイントはもういくつかあるので、これから書いていきますね。
>>【富士山登山 vol.1】 防寒対策編 その1 これだけは準備して!
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