「月」と「夕暮れに染まる空」を同時に撮る

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「月」と「夕暮れに染まる空」を同時に撮る

 

月のない夜

月はいつも夜空に浮かんでいるものというイメージがあるらしく、思いのほか知られていないようですが月のない夜があります。おそらく学校で太陽暦しか教えなくなったのでこのような思い違いがでてくるのでしょうが、旧暦(太陰暦)は月の満ち欠けが暦になっています。朔(新月)となる日をその月の一日(ついたち)として日付を数えます。ですから、三日月は3日、満月は15日(十五夜)といった具合に、日付と月の満ち欠けに対する呼び名が一致します。

 

月齢・月の満ち欠けと呼び名

月齢3の月を 夕月(ゆうづき) ・月齢19の月を 寝待月(ねまちづき) といいます。この言葉がから想像できるよう 月の出に周期 があります。このことを知っていると様々な月の撮影ができるようになります。

1: 朔(さく)/ 新月(しんげつ)
2: 既朔(きさく)
3: 三日月(みかづき)
7/8: 上弦(じょうげん)
13: 十三夜(じゅうさんや)
14: 小望月(こもちづき)/ 幾望(きぼう)
15: 満月(まんげつ)/ 望月(もちづき)
16: 十六夜(いざよい)/ 既望(きぼう)
17: 立待月(たちまちづき)
18: 居待月(いまちづき)
19: 寝待月(ねまちづき)/ 臥待月(ふしまちづき)
20: 更待月(ふけまちづき)
22/23: 下弦(かげん)
29/30: 晦(つごもり)

 

満月と三ヶ月の時に撮りたい

ぼくは月を撮るなら満月と三日月のタイミングを狙います。なぜかというとキレイに撮れるからです。満月・三日月は唯一、夕景の染まる空・暮れる藍色と一緒に撮れるのです。

 
三日月の夕方(西の空)
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満月の夕方(東の空)
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満月と三ヶ月の不思議

月の公転は一周約29.53日で、地球に自分がいる位置・月の位置・太陽の場所によって見え方が変わり、月の満ち欠けも関係します。一方、地球は約24時間で一周していて、これを自転と言いますが自転によって、太陽との位置の関係で昼と夜があります。この2つの関係を理解していると分かるのですが、分かっていても満月と三日月は不思議だなあと感じています。

それはなぜかというと、夕景に三日月を重ねる時、月は必ず西の空(月の入り)にあります。一方、夕景に満月を重ねる時、月は必ず東の空(月の出)にあるのです。なので、日の出前の空に三日月のはありえない訳です。(周期のズレで1万年後くらいにあったりするのかな?)

 

撮影計画を立てる

ふと見上げた空や月がキレイだから撮るというのもいいですが、月の動きや自然の法則を眺めて撮影計画を立てると事前に調べる事象がでてきます。都市生活に慣れてしまうとあまりにそういった知識に脆くなりがちで、今まで当たり前にあったことを当たり前に知るいい機会と言えます。

私がよく見るサイトは 国立天文台 天文情報センター 暦計算室 です。シンプルな情報ですがその分、想像をかき立てます。移動時間や何かの合間に、今日の日の入り時刻や月齢など確認してみてはいかがでしょうか。忙しい日々を送っていると目の前のことばかり考えてしまいがちですが、私達のはるか頭上には広大なストーリーがあり、ふとそれらを想像してみると思考の切り替え、なにかヒントになるかもしれませんね。

 
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・EOS 5D Mark III
・EF24-105mm F4L USM

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