三脚の選び方、小型三脚の紹介をしてしばらく時間が空いてしまいました。【三脚を選ぶvol.5】で登山に持っていく小型軽量のベルボンのウルトラシリーズを紹介しましたが、ロック方式が特殊(ウルトラロック)ではじめて使うとき戸惑うかもしれません。
ベルボン ウルトラロックの様子をYouTubeにUPしました。
ベルボン ULTRA LUX i L
ベルボン ウルトラロック
足の形状が真円でなく楕円クサビ構造で、ひねることでロックがかかる構造(ダイレクトコンタクトパイプ)になっています。
動画で分かる通り慣れたら素早いセッティングができます。動画で分かりますが3本の脚を伸ばすの必要な時間は10秒程度です。
ダイレクトコンタクトパイプ
特殊な断面形状をした上下の脚パイプをひねることで、パイプ同士が接して強く固定されるベルボン独自の脚パイプ。レバー等の余計な部品が無いため伸縮比が非常に高く、関節部が強いことが特長です。
ウルトラロック
脚先端を握ってひねるだけで、全段を一気に固定・解除することができ、驚くほどスピーディーなセッティングが可能な、ダイレクトコンタクトパイプならではの脚ロック方法。
・画像引用:ベルボン
【三脚を選ぶ】記事一覧
- 【vol.1】 三脚を買う時に確認すべき3つのポイント
- 【vol.2】 で、どの三脚買ったらいいの? 3つの基準を満たすもの
- 【vol.3】 最初に買う三脚はコレ!
- 【vol.4】 エツミ DX三脚ベルト E-450
- 【vol.5】 軽量コンパクト ベルボン ウルトラシリーズ
齋藤 章宏 写真展「長い夢」
山の写真といえば、現在新宿ニコンサロンで開催中の 齋藤 章宏 写真展「長い夢」 素晴らしいです。
いわゆる山岳写真ではありません。ご自身にとって登山とは、どこから始まったか分からない夢とおっしゃっていました。
山に登る理由は人の数だけ存在する。作者にとって山に登る理由は浮世離れした空間そのものにある。
沢山の情報やモノに溢れた日常の生活と対照的に、山は岩と雲と雪といったシンプルな構成の世界で、シンプルがゆえにいろいろな想像を働かさせられる。
最初は鬱蒼とした森の中を歩きはじめる。断続的に天候が変化して、雲や霧で不意に視界が奪われる。視界が戻るとトンネルを抜けた後と同じく、別世界へ誘われたように感じる。さっきまで木々が多かった世界が、気付くと岩肌だらけの世界となっている。さらに雨や雪、風によって削られた岩肌が何か生きものの肌が露出したように感じられる。また、自然に出来た岩や雪の不思議な形状の存在がまるで自分があの世の入り口に立たされているような錯覚を引き起こされる。
山を歩いて見た世界はいつ始まったか分からない長い夢の続きで、作者はただただ自分が彷徨っているように感じさせられたという。