【風景写真を考える vol.3】 PLフィルターの間違った使い方(2/2)

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風景写真の定番セット

PLフィルターの間違った使い方(1/2)で、PLフィルターをまったく使わない人とレンズにつけっぱなしの人が極端に分かれていると書きました。記事の反応からもうちょっと突っ込んだコメントをした方がいいのかと思ったのですが、PLフィルターをレンズにつけっぱなしにしている人は例えば、風景写真とは絞りF22まで絞り込んで撮らないといけないと考えている人です。(まじめな人に多いように感じます。)

彼らは絞りF22でPLフィルター・三脚が定番セットで且つ、展望のいい所でしか撮影しない。それで「定番写真から抜けるにはどうしたらいい?」という質問をします。なかなか難しいですね。

 

作例2 夏の渓流

蒸し暑い夏場に渓流でひんやりとした涼を楽みました。渓谷に少し踏み入れるだけで辺りは涼しい空気に一転することに驚きますが、そういった様子を伝えたい場合のPLフィルターの有無を見てみます。

PLフィルターあり:水面の反射が取り除かれます

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↓↓↓

PLフィルターなし:水面の反射が涼しさを演出します

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作例3 忍野八海にて

富士山の麓、忍野八海で撮ったものです。この日はあいにくの天気で富士山の姿を見ることが出来なかったので、湧水池で何か撮れないか探していました。

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カメラを空に向けてもどんよりしているので、水面に注目していました。水面に写り込む木々が面白く撮れたらと思って撮る位置を変えながら撮影を続けたのが次のカットです。

 

PLフィルターあり:狙っていた映り込みが消えてしまいます

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↓↓↓

PLフィルターなし:木立がキレイに映りこみました

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【視点を変える】 ファインアートに風景写真を持ち込む で紹介したように、こちらの映り込み写真を画像回転すると不思議なイメージになりました。

↓↓↓

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画像回転した最後の1枚に以下のコメントをもらいました。

  • 「あれ?夜ですか??」
  • 「星がキレイに写っていますね!」
  • 「もやっとしているのは霧の中ですか?」

見た瞬間に誰もが「忍野八海」と消化できるものでなく、「何だろう?」と疑問に思ってもらったり、様々な方向へ解釈が派生するものは見る人を作品側に引き込む魅力があり、忍野八海という存在以上の興味と価値を生む可能性があります。

 
構図や撮影設定、撮影用品でも同じことが言えますが、「こうするべき」という先入観より撮影意図を明確にするべきです。そもそも撮影意図がない写真はタイトルや解説にも同じく独自性がないように感じます。PLフィルターをレンズに付けっぱなしの方は一度外してみたらいかがでしょうか?今までにない視点が見つかるかも知れません。

 

関連記事

>> 【風景写真を考える vol.1】上達しない理由は「構図」という概念にある
>> PLフィルターの間違った使い方とインスタ映え

 

PLフィルターを買う

C-PLフィルターとはCircular-PLフィルターのことです。PLフィルターは2種類ありオートフォーカス機構の種類によってはサーキュラー型でないとフォーカス誤差が発生する場合があります。広い意味でC-PLフィルターはMF・AFカメラ共に使えるので、購入時はC-PLフィルターを選ぶといいでしょう。

 
試しに買いたいという場合はこちら。広角レンズに対応する薄型で一番安価なPLフィルターです。

 

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