【風景写真を考える vol.2】 PLフィルターの間違った使い方(1/2)

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PLフィルターとは?

PLフィルターのPLとは、Polarized Light(偏光)の略です。PLフィルターは偏光膜を利用したレンズフィルターの事で、主に一眼レフカメラ・ミラーレスカメラの交換レンズのレンズ前面に装着して使います。その効果を簡単に言うと被写体の色調を鮮やかにするフィルターです。(正確には反射が取り除かれて、被写体本来の色がはっきりする効果があります。)

左:PLフィルターなし / 右:PLフィルターあり

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左右比較すると「左:PLフィルターなし」は色あせてしまっている感じがしますが、肉眼で見た通りに写っています。

一方、ピークを過ぎた紅葉でもPLフィルターを使うとあたかも色鮮やかに撮影することができます。また、空の色が濃くなって見えるのは光が空気中の水分で、乱反射して白っぽくなることを整える効果があるためです。

 

PLフィルターの仕組み

光は反射すると波長の方向性が変わるのですが、PLフィルターはレンズ内に入ってくる波長を整える構造を持っています。PLフィルターの前面リングが回転しますが、その回転面に(特定の波長方向しか入れない)細かいスリットが入っていて、そのスリットの方向を変えることで一定の方向性がある波長のみレンズに入り、その得られる効果が変わってきます。(簡単にいうとそんなイメージです。)

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PLフィルターの効果を強くするには

実際に試してみると分かるのですが、PLフィルターの効果がはっきりしたり、ほとんど効果がでない場合がありますが、カメラを向ける方向と太陽に対して90°の方向で最も強く表れます。また、水面やガラス面の場合は反射を取り除きたい面に対し30~40°の時に最も反射を取り除けます。前面のリングを回転させるとともに、太陽や被写体の角度によって効果が変わってきます。

画角の広い広角レンズを使うとシーンによってはPLフィルターによるムラが出やすいですが、角度(方向)によってPLフィルターの効果が変わるためです。

 

PLフィルターは風景写真に必携のアイテム?

私のまわりには「PLフィルターって何ですか?」という存在すら知らない人・PLフィルターをレンズにつけっぱなしの人、はっきり分かれています。

 

風景写真の撮影テクニック

富士フィルムWEBサイト風景写真の撮影テクニックに “C-PLフィルターは風景写真を撮る際に必携のアクセサリーです。” と書かれています。このような風景撮影に関するWEBサイト・ムック本など盲目的に読んでいる人はPLフィルターをつけっぱなしにしている印象があります。

C-PLフィルターとはCircular-PLフィルターのことです。PLフィルターは2種類ありオートフォーカス機構の種類によってはサーキュラー型でないとフォーカス誤差が発生する場合があります。(実際ほどんどないけど。。)広い意味でC-PLフィルターはMF・AFカメラ共に使えますので、購入時はC-PLフィルターをおすすめします。

 

PLフィルター作例1 水面の反射を楽しむ

裏磐梯の五色沼のひとつ柳沼で撮った1枚です。この日はちぎれ雲が空いっぱいに広がり、その様子が水面に写り込んでいました。そして画面中央にアクセントとして柳の枝を入れて撮影しました。「水辺の撮影=PLフィルター」と考えているとせっかくの映り込みがなくなってしまいます。

PLフィルターあり:反射を取り除くので映り込みがなくなってしまいます

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↓↓↓

PLフィルターなし:映り込みの面白さを表現できます

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撮影意図がない「水=PLフィルター」

このシーンのよう肉眼で見た通りにしたい、水面の反射が面白いと思ったらPLフィルターを外すべきです。撮影ツアーでこの撮影場所を紹介したところ、同じように撮れないという声がありました。原因はPLフィルターがレンズに付きっぱなしだったからです。

撮影意図を明確にして、それに必要なものもしくは不要なものが見えてきます。

川や湖などで「水辺を撮るならPLフィルター付けたほうがいいですね」と尋ねられることがありますが返答に困ります。これは三分割構図にあるよう、こうするべきという先入観が先行していて、撮影意図が失われている質問であるためです。

 

続いて、PLフィルター作例2・作例3

>> 【風景写真を考える vol.3】 PLフィルターの間違った使い方(2/2)
>> PLフィルターの間違った使い方とインスタ映え

 

PLフィルターを買う!

先に紹介したよう、C-PLフィルターとはCircular-PLフィルターのことです。PLフィルターは2種類ありオートフォーカス機構の種類によってはサーキュラー型でないとフォーカス誤差が発生する場合があります。広い意味でC-PLフィルターはMF・AFカメラ共に使えますので、購入時はC-PLフィルターをおすすめします。

PLフィルターを試してみたい

試しに使ってみたいという場合はこちら。薄型で広角レンズに対応するPLフィルターです。

 

PLフィルター作例2・作例3

>> 【風景写真を考える vol.3】 PLフィルターの間違った使い方(2/2)
>> 
PLフィルターの間違った使い方とインスタ映え

 

撮影ツアーリスト



2 thoughts on “【風景写真を考える vol.2】 PLフィルターの間違った使い方(1/2)

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