【建築探訪】TOTOシーウインド/安藤忠雄建築研究所

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 淡路島は真ん中あたり、大阪湾に面した海沿いに、傾斜45度というとんでもない場所にボコボコとコンクリートで建てられた建築があります。安藤氏設計のTOTOシーウインドです。TOTOといっても便器の博物館とかではありません、宿泊施設です。利用対象はTOTOグループ社員ですが、空室があれば一般の方でも泊まることができます。

建物

 入口から降りていく方式です。最上階から崖をつたって海に近づいていく感じです。なお扉は自動ドアなのですが、その扉が1枚でできていて、デカイのなんのって! 実測していませんが縦2m、幅4、5m、厚さ2cmくらいはあったかと思います。
Exterior of TOTO Seawind (TOTOシーウインド)

 入ってすぐに加藤可奈衛氏の作品がお出迎え。この階には安藤建築でよく見かけるスリットが天井に見られます。いつもは壁なのに珍しいです。
Hall space of TOTO Seawind (TOTOシーウインド)

Hall space of TOTO Seawind (TOTOシーウインド)

 内部の広い階段を降りる、と、右手には壁が全面本棚になっていて、主に建築関連の本がぎっしり。先のソファで海を横目に少し読書してきましょう。
Stairs of TOTO Seawind (TOTOシーウインド)

 外に出るとエレベータ棟につながる通路があり、かつ展望台としての機能ももっていますが、景色がまた最高なのです。180度全部海! 眺めは完全保証、天気関係なしに極上の風景を見られます。もちろん晴れが最高ですけどね。さすがむちゃくちゃな立地だけあります、普通であれば命綱を装備して上から降りていかなければ見れないのですから。特別です。
A tower of TOTO Seawind (TOTOシーウインド)

 そしてまた長い階段。次は何がお出迎えしてくれるのか。興味がない人からは単なる迷路だと言われるでしょうが、このわくわく感が安藤マジックと言うべきでしょうか。降りると、緑と崖の木々と、海のなかからもっこりと飛び出てきたかのようなコンクリート、全景を見ることができます。
Upward of TOTO Seawind (TOTOシーウインド)

 その先に行くとプールがあり、7、8月であれば入ることができます。
 宿泊箇所には入っていませんがトイレも浴場ももちろん全てTOTO製だそうです。また、東向きのため夕焼けは撮れませんが、日の出を待ちましょう。
Exterior of TOTO Seawind (TOTOシーウインド)

No light in the hall. Light sources are only big window and slits on ceiling.


ギャラリー

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  • Exterior of TOTO Seawind (TOTOシーウインド)
  • Exterior of TOTO Seawind (TOTOシーウインド)
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  • Upward of TOTO Seawind (TOTOシーウインド)
  • Exterior of TOTO Seawind (TOTOシーウインド)
  • Detail of TOTO Seawind (TOTOシーウインド)
  • Exterior of TOTO Seawind (TOTOシーウインド)
  • Exterior of TOTO Seawind (TOTOシーウインド)
  • A slit of TOTO Seawind (TOTOシーウインド)
  • A big window of TOTO Seawind (TOTOシーウインド)
  • Stairs of TOTO Seawind (TOTOシーウインド)
  • Free space of TOTO Seawind (TOTOシーウインド)
  • Hall space of TOTO Seawind (TOTOシーウインド)
  • A tower of TOTO Seawind (TOTOシーウインド)
  • Exterior of TOTO Seawind (TOTOシーウインド)
  • Exterior of TOTO Seawind (TOTOシーウインド)


建物概要

TOTO Sea Wind (TOTOシーウインド).
Architect : Tadao Ando (設計:安藤忠雄建築研究所).
Contractor : Takenaka Corporation (施工:竹中工務店、佐伯建設工業JV).
Completed : December 1997 (竣工:1997年12月).
Structured : Reinforced Concrete (構造:RC造).
Costs : $ million (総工費:約億円).
Use : Hotel (用途:宿泊施設).
Height : ft (高さ:m).
Floor : 5 (階数:地下2階 地上5階).
Floor area : 34,354 sq.ft. (延床面積:3,191.60㎡).
Building area : 186,61 sq.ft. (建築面積:1,733.75㎡).
Site area : 62,670 sq.ft. (敷地面積:5,822.28㎡).
Location : 573-14 Sato, Awaji City, Hyogo, Japan (所在地:兵庫県淡路市里573-14).


使用機材

Nikon D600
Tamron SP 15-30mm F/2.8 Di VC USD
Tamron SP 70-300mm F/4-5.6 Di VC USD

Adobe Photoshop
Adobe Photoshop Lightroom
   


参考サイト

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