【話題】Getty Imagesが2017年ビジュアルトレンドに挙げた『New Naivety』を撮ってみよう

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 東京MXで朝放送されているモーニングクロスにGetty Images Japan代表取締役社長の島本久美子氏がコメンテーターで登場していますが、あの日のオピニオンクロスが楽しみでして。必ずグローバル視点から見た画像のお話しをしてくださるからです。
 そのときに「2017年のビジュアルトレンド」について触れていましたので私もべらべらと書いてみます。

ビジュアルトレンドとは

 ビジュアルトレンドとはなんぞやと言いますと、Getty Images社が持つ購入履歴、検索ワードなどの生の情報を元に、トレンド予測をレポートとしてまとめた情報のことです。毎年発行されます。

 ファッションが好きな人はファッション雑誌やネットの海外ストリートスナップ等を見て、今後買う服の参考にするのと似たような感じで、画像屋や写真屋は自分のスタイルを保持しつつもトレンドもそれなりに参考にしていますってわけです。だって今さらインスタでやりました的なヴィンテージ加工の写真なんて自慢げにアップできないでしょう。それと同じです。これはつまりトレンドが変わったのを身で感じているからです。(先にも書きましたがそれでずっと貫いている人は、それがその人のトレードマークだから続ける方が良い。それは言っておきます。誤解がないように。)
 住宅だと年々木材の色が白系統に近くなっていましたが、一段落したように――話がそれてしまった。いいや。

 コントリビュータはニュースレターとしてメールが届くので一応当時は読んだのですが、すっかり忘れていました。

New Naivety(ニュー・ナイーブティ)について

 では本題に戻ります。このニュー・ナイーブティってなんでしょうね。Gettyにはこう書いてあります。

 ソーシャルメディア初期に見られたような“いかにも作られた感じがする”洗練美は、インスタグラムやスナップチャットを主な活動の場とするミレニアル世代には受け入れられないスタイルです。彼らが求めているのは、自然で遊び心にあふれており、時にはぎこちなさや気まずさを感じさせるようなビジュアルであり、このトレンドを「New Naivety(ニュー・ナイーブティ)」と呼んでいます。豪華で見栄えがするものではなく、自然で楽しくゆるい感じのブランディングが効果を発揮するため、企業は、自然体で笑いを誘う未加工のビジュアルで消費者にアプローチしていくことになります。
Sentences by Getty Images

 ネットを20世紀末からやっている方ならほとんどの方が経験していると思いますが、ネット初期の画像合成はまあ合成バレバレでして、でもそれはそれでシンプルに楽しかった。発想の勝利って感じでしたし。真似したりもしたでしょう。当時はpya!とかfavoriteがまとめサイトとして人気だったような気がしますが、んー懐かしいですね。


Image by ついて良い嘘はある – 苺好きだけど苺食べれません


Image by Siêu Hài Bóng Đá 2016 – Những tình huống siêu hài trong bóng đá – Phần 1

 じょじょに進化して、近年ではCGや画像合成があまりにも完璧に処理されているために、見る側は本物なのか合成なのかまったくわからない作品が多いと思います。そして手軽になりました。


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Image by 「妖怪ウォッチ」実写パートの写真公開、CGジバニャンたちが現実世界に – 映画ナタリー


今求められるもの

 そして今、それとは逆行して何かトリックを仕掛けているのがバレバレの作品が注目だということみたいです。例えば遠近遊び。国内・海外問わずみんな小さい頃からやっていますし、すごく身近ですよね。島本氏はこの遠近法をとりあげてお話しされていました。


Image by もう支えなくていい!? イタリアの「ピサの斜塔」を “ジェラート風” に撮影するのが流行の予感だよ★ – woman excite

 観光名所の顔を突っ込んで撮るやつとかも広義での『New Naivety』に入るのかなと思ったり。
 

謎の招待

 おふざけな一枚が何故かGettyから招待されたやつ。最初なんかの冗談なのか何なのか理解できなかったけど、結果的に、逆を言えば「求められている写真は500pxみたいな超ガチンコな写真だけじゃないんだ」と気づかせてもらったきっかけでもあります。ていうか写真ってそういうもんですよね。

ちなみにこれはパロディウスのモアイのボスが口からモアイを吐くやつをイメージしてるんでるけどね。イギリス人には分からない・・・か?

Image by パロディウス – バイナリーのパロディウス攻略

 特にミレニアム世代から見るとこの技法は新鮮でかつ撮ってる側も楽しいと注目を浴びている、ということのようです。

最近撮ったNew Naivety

 最近は富山県美術館の屋上でう●こおくじょうしてきた一枚があります。まあ30歳越えてこんなんできるのはホリケンか私くらいだと自負しております!
 これは色んな意味で完璧かもしれません。「~自然で遊び心にあふれており、時にはぎこちなさや気まずさを感じさせるような~」の2条件を満たしている?w
Experience "PURI-PURI" in Toyama Prefectural Museum of Art & Design (富山県美術館)

過去に海外でやったNew Naivety

 そういえばバイエルンの練習場でやったはずだと思ってアルバム探したら、ありました。
 これを友人に撮ってもらっている時、通りかかった同年代ほどの女性に「YouTubeドッキリで爆笑しまくるアメリカ人女性か!」ってくらい笑われてちょっと恥ずかしいかったけど今はいい思い出です。ところが手が反対なのに今気づいた、惜しい!
 

参考サイト

2017年ビジュアルトレンドの概要 – Getty Images(日本語)
Getty Images 2017 visual trends – Getty Images(English)

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